STAGE5 | 何にもないから何でもできる!

STAGE5

愛犬の死後、49日が経ち、お別れの日がやってきました。思えば、18年間、世間一般で言われる「親友」に値する年月を共に過ごし、いろいろな自分私を知っている理解者であったと思います。感傷に浸っていても月日は進む。
これからの私を上の方から見守ってくれていることを願います。


《5回表》
ディスプレーも学び、早3ヶ月も経つころ、棚卸作業に参加することになりました。雑貨・家具の世界は飲食と違い一日かかりで棚卸をします。そりゃあ、数千本のシャーペンや、何百ものクッションカバーをカウントするわけですから。その日は売上げも好調で棚卸が難航。結局閉店後も作業が続きます。

ふと、気づいたのですが、自分も含めて、この残業を楽しんでいるんです。
ファミレスや塾講師など、いろいろなバイトをしてきましたが、その時の残業とは全く違う感覚。

「仲間意識」「同じ価値観の集まり」なんでしょうね。夜中でも、好きなBGMをかけて「この曲どうよ?」とか言いながらカウントしてました。さらに、気に入らない売り場があると、「せっかくだから今変えちゃおうか!」とさらに仕事を増やしたり、、。

「お金以外の価値を仕事に見出す」ことがはじめてだったので、とても奇妙な感覚だったのを覚えています。BGMは 「Kid rock」の「only gods knows why」でしたね。アルバムで、ちょっと賑やかな曲もありますが、この曲だけは今も仕事の区切りなどに聞いたりしています。「よくやった。」「さあこれからやるぞ」と。



アーティスト: Kid Rock
タイトル: Devil Without A Cause

さて、そんな体験をして、モチベートも上がったころ、「作業」と「仕事」、そして「勉強」の区切りを教わることになります。でもそれは、後日の話。

《5回裏》
「存在意義」を明確にして、スタッフ全員の経営参画を目指す。
勤務時間中だけの時間区切りの関係では、お店の維持はともかく、発展はマネージャーだけの課題になってしまいます。「必要だからここにいる、だから時間が来てさよならじゃあ、あまりにも寂しいじゃないか」という感覚を持たせてあげることは、マネージャーの大切な仕事だと思います。日々の言動、以前にお話した仕事への取り組み方などをマメに気を配っていれば、自然にその環境はできあがります。逆に、意図的に作り上げようとしても、そこは人。一長一短には成しえません。一度、自分のスタイルを振りかえって、「本当に今のやり方は、彼らの気持ちを動かすものなのか」と考える時間を作るのも有益ですね。